透明日記@99℃

雑にテキトークするブログ、ほぼ蒸発してる

In Time (2011)を観た

この世界は遺伝子改良により、人間は25歳から老いることがなくなった。病気にも罹らない。

誰もが無限の寿命を手に入れた理想の世界に思えるかもしれない。だが世界はそう単純な摂理ではなかった。

 

この世界では全ての人の左腕に時間が表示されている。

これはなんなのだろう。意味は2つある。

①通貨

コーヒーを買うにもローンを返済するにも使える。一杯あたり:約3分〜4分?

おそらく他に通貨は無さそう。

②寿命

表示された時間がゼロになれば、心臓が停止し死亡する。例外はない。

時間が失われない限り、ほとんど死ぬことがないが、時間がゼロになれば確実に死ぬということだ。

まさしく明示された寿命である。ある意味で公平なルールだろう。

 

時間的富裕層と貧困層

彼らは、事故や事件などの予測できない不幸により、あったはずの時間を失うリスクをひどく恐れている。

だから命を賭けるように無謀なギャンブルはしないし、車は事故で死ぬ可能性があるから乗らずに飾るのがスタンダードだ。

常にボディガードと行動し、襲撃の危険を回避する。

いのちだいじに生きている。

時間は無限にあるので、道を走ることもしない。急ぐ者は時間に追われているものだけだからだ。

 

だがこれは、裏を返せば望まなければ死なないということでもある。

「貧者には死、富者には倦怠」

時間的富者には危険もなく波もない。

それが、いかに退屈な時間か、ある意味想像に難くないだろう。

 

正直なとこ、現代社会も人間の時間を給料に変換してるわけで……いまの世界で富んでいる人間も同じような倦怠を感じている??