社会的な体裁を気にしてかそうでないか、全面在宅(例外有)となった弊社だけども。
久方ぶりに出社することになった。
これまた久しぶりに片道45分電車に揺られて思ったのは、乗車中はあまりにも暇だということである。
寝てればいいかな……って思ってたけど。
いざ電車の中で目を閉じると、感じるんですよね……気配を。
瞼の裏に映るのは夏の星座系でも夜明けの草原でもなければ、初夏の海でもない。
火消し斧でドアブリーチしてくる前頭葉の禿げたおっさんの形相なんですよね。
(最近SHININGをみた)
実際にはそんなことは起こらないと思うけど、恐ろしさがひとりでに湧き出てくるわけですよ。
存在としての他者への恐怖心が、とめどなく。
ええ、ええ、コロナ禍となって2年と半年、誰もいない自室で息を殺し、さながら尺取り虫のように生きてきたわけです。
唯一無二の地上の楽園で生存してきたわけですよ。
そんな最弱生物が、他者で密集した極めてオープンな空間に急に放り出されたら周囲の体温の残滓だけで死を直感するのは何もおかしくないよ……。
被害妄想って? そんなことあない。
目の前に座ってる人間が、突然不定の狂気に陥って、眠っている僕の髪にムカ着火する可能性だってゼロじゃないんだ。
現実的じゃないかな?
じゃあ、現実的な電車内での危機っていったら網棚から荷物落ちてくるとか?
想像してみたけど、寝てるところに上から頭への打撃を加えられたら突然殴られたと思うかもしれん。べつにストリートファイトもバトルトレインもしないけど、恐ろしく居心地が悪くなりそうで嫌っす……。
明日も出勤だ、電車に乗っての出勤だ。